このブログの目立たない方の管理人である私、茜光院釋尼優知は廃墟が大好きです。
新興宗教と廃墟はかなり相容れない趣味ですが、その両方の嗜好を満足させてくれる場所を岐阜市で見つけました。


山から覗く白い巨(?)塔


岐阜市の長良川沿いを車で走ると、山の中腹あたりにかなり目立つ白い仏塔が見えます。
ここは数々の廃墟ブログでも紹介されている、古津楽苑。
元は色々な施設が集まるテーマパークのような所でしたが潰れてしまい、その場所を宗教団体が買い取って前述の仏塔(通称 ホワイトスラム)を建立したそうです。
この宗教団体についてはネットにも詳細が出てきません


古津楽苑潜入


仏塔はかなり遠くからでも見えるので、すぐに分かります。
入口は分かりづらいですが、ルートはいくつかあるようです。
私たちは、麓にあるホテル裏手の道から山に入りました。
全く人気のない山道にたくさんの車が止まっているので若干怖かったですが、ホテルの従業員の車だったようです。

門の残骸を通り過ぎると、石畳の道に。
かつては綺麗に舗装されていたのでしょう。
点々と朽ち果てた家屋があり、途中には
気合の入った池?の跡
全体に赤い欄干の橋が延び、当時の美しい様子が想像できる気がしました。


そこを過ぎると道らしき道が途切れます。道が崩落したような、深めの濠を進んで行きます。
ここからは草木を掻き分け、手を地面につきながら進む感じになるので、もし「行ってみたい!」という方は動きやすい格好をオススメします。私は失敗して革ジャンを着てました。
ガチ登山まではいきませんが、ハイキングよりはきつい…

キノコのオブジェ?
大きな鳥籠のような何か


全く方向も分からず、取り敢えず上を目指して歩いて行くと、階段が現れました

これまた階段を覆う枝を掻き分けながら登ると、そこには目的の真白な仏塔が!

小さな扉があり、塔の内部に入れるようになっています。
中は空洞で、 骨組みと、床に雑多に置かれたガラクタなどがあります。

平和仏舎利塔落慶記念と書いてある袋。
儀式に使うような盃セットもありました。

塔の前にはお賽銭箱が。

この塔は何に使われていたんだろう、、
中は何も無いし、単に拝む為のシンボル?謎が残ります。

塔を後にし、今度は正面に延びる階段を下ります。


途中には象が居ました

大乗教(過去記事参照)にも大きな象がありましたが、やはり仏教=インド=象=天国みたいな感じなんでしょうか。


途中で道を左に入ると、かっこいい廃バスが。
車体には古津楽苑と書いてあります。

落ちているゴミが時代を感じさせます


更に下っていくと、いくつかの建物があります。
その中の比較的大きめな二階建、ここにもう一つの目的が、、
一階には建物にそぐわない大きなシャンデリア
二階に上がると、目的の襖絵が!
かっこいい、、
これはこの場所のかつてのオーナーの手描きだそうです。
ダルマと竜の二種類!

崩れはしなさそうですが、なかなかのボロボロっぷりです 


ウロウロしながら何とか目的のものを全て見られたので、山を出ます。
一番大変だったのはこの山から出る時
元々山頂目指して適当に歩いていただけなので、帰りはどこから出られるのかさっぱり分かりません。適当に麓の道路を目指すも、フェンスだったり高い崖になっていたり、、
結局フェンスにそって下に降りられるところを探し、最終的には低めの崖を見つけ、半分落ちる感じで無理矢理下りました。
トータルでは1時間くらいで周れました。



行ってみた感想


新興宗教感を感じられるのは一部ですが、森と一体化してなかなかフォトジェニックでした。
山の中で自然にまみれるので、虫や獣の少ない時期をおすすめします