9月某日
巨大宗教建築とネットで検索するとまずヒットするのがこの念佛宗。2chで有名みたいです。興味をそそられていた我々は新興宗教の念佛宗総本山に行ってきました。

念仏宗とは


念仏宗は、正式名称を念佛宗三寶山無量壽寺(ねんぶつしゅうさんぽうざんむりょうじゅじ)といい、総本山は兵庫県加東市にあります。

開祖は圓心定。高野山での修行で得度を受けた後、当初はサイコロで予言をする占い師のような事をしていたようです。詐欺行為として訴訟を起こされた事をきっかけに1979年、京都で前身となる宗教法人「無量壽會」を立ち上げました。
その後名称を念佛宗三寶山無量壽寺と改め、今に至ります。

ご本尊は阿弥陀如来や観音菩薩、教義は仏・法・僧の三宝に帰依すべしという、非常にスタンダードなもの。

歴史から言えば新興宗教となりますが、面白いのはアジア各地の仏教指導者が一堂に会する「全世界佛教サミット」というものを運営していて、世界各国の要人とも関わりがある点です。
念仏宗の総本山「佛教之王堂」は、このサミットにおいて建立が決議されました。
その事からも、彼らはこの総本山を全世界の仏教の総本山と考えているようです。

まずは見学の申し込み


見学は信者以外も可ですが、事前申し込みが必須です。
HPの申し込みフォームに求められるまま色々と個人情報を入力すると、何日かして教団から電話が。
電話口で参拝の目的や、どこで念仏宗を知ったかなど聞かれます。特に、どうやって知ったかというのは割としつこく突き詰められます。見学しに行くだけなのに、なんだか秘密結社に潜入するようなドキドキ感、、
ちなみに見学所要時間は3時間半とのこと(‼︎)
そんな長時間、一体何をするのか、、どこか密室で怪しげなセミナーでも受けさせられるの!?一抹の不安がよぎります。


総本山「佛教之王堂」


いよいよ当日、公共交通機関が無いため車で現地に向かいます。
山中にどんどん入って行きますが、何も無い。ひたすら山。巨大建築の気配は全くありません。
道を間違えたか不安になりながらどんどん進むと、突如視界が開け、目指す念仏宗総本山が突然現れます。
と、言ってもまだ遠くの木々の間から一部が見えているだけですが、それでも伝わる巨大さ。期待が嫌が応にも高まります。

駐車場にはテントが貼ってあり、見学者はそこで受付を済ませます。
夏の暑い日でしたが、係のオジサマ方はみなさんきっちりスーツにネクタイ。駐車場に止まっている車も高級車ばかりです。
受付を済ませテントで待っていると、同じ時間帯の見学者が少しづつ集まってきます。最終的には20人くらいになりました。
全員集まったところで、案内役のオレンジ作務衣の僧侶が登場。簡単に注意事項などの説明があり、いよいよ見学スタートです。
ちなみに、一団には先程のスーツの係員が5人ほど+医療班一人が同行しますとのこと。スーツの人々は段差などに注意を促すため同行すると説明されましたが、、そんなに段差も多くないし転倒事故が多いのか?ちょっと説明に無理があります

スーツの人々の視線を背後にビシバシ感じながら、境内へと向かいます。

まず門の前に、ここを訪れた要人が刻まれた銘板が登場します。王室や仏教界のVIPなど錚々たるメンバーが紹介されます。
ここの創立を決めた会議の名簿もありました。
ダライ・ラマ!
他にも国王陛下
などが来ているみたいです。 

立派な門を抜けると、色とりどりの花が美しい五百羅漢公園へ。
五百羅漢すなわち仏の500人の弟子の様子が、等身大の石像で表されているのだと説明がありました。

そしていよいよ境内へ



 公園を過ぎると、境内が見渡せる最初の門へと出ます。
「!!!!!?」 
衝撃。とにかく広い。でかい。
このスケール感、日本とは思えません
秦の始皇帝の王宮を見ているようです。見たことないけど。

長くて広ーーい橋を渡ると、先ほどより更に大きな山門が。 

世界最大級という阿吽像が、高いところから見下ろしています。ど迫力。 

山門をくぐると総本山の全貌が見えますが、山門から本堂が笑っちゃうくらい遠い。
とにかく広すぎ! 
点在するお堂も豪華です。 
太子殿。鮮やかな彩色が美しいです。

そして広さも凄いですが、感嘆するのが境内の綺麗さです。
芝生はピカピカで、どの庭園も美しく手入れされていて、小さなゴミ一つ落ちていません。 
至る所に綺麗な花は咲いているし、教団の本気を感じます。

ちなみに見学は途中何回か休憩があり、お茶や塩飴などもいただけます。
ハイキング並みに歩くのでありがたい。


巨大な本堂へ


これまた長くて広ーーい階段をヒィヒィしながら登りきると、やっと本堂にたどり着きます。
「!!!!!!!」 
これまた半端ないデカさ。
左下の人物と比較してみて下さい。

左右の石灯籠も大きすぎて、経験したこともないスケールにもはや訳が分からなくなってきます。 
ちなみにこの高さ12mの巨大石灯籠はギネスに認定されてるらしい。そりゃそうだ、石灯籠の概念が覆されるレベルですから。 


ここから本堂の中に入りますが、残念ながら内部は撮影NG
18階建のビルの高さに相当するという大きい建物ですが、中もめちゃくちゃ豪華です。 

内部の回廊は繊細かつ華やかな彫刻にこれでもかと埋め尽くされています。そこでは釈迦の一生などが表されていて、案内役の方が順に説明をしてくれます。
天上天下唯我独尊や涅槃など、見どころたくさん!

部屋の中はこれまた超豪華絢爛。左右には釈迦堂・観音堂があり本堂と回廊で繋がっていますが、それぞれ中には金色に輝く超ビッグな釈迦、観音菩薩、阿弥陀仏 が祀られています
堂内は全てこれでもか!というくらいの総金箔貼り、、まぶしいです。

煩悩にまみれた俗っぽい私の脳内では、もはやお金のことしか浮かびません
正直初めて聞く教団なのに、この莫大な資金力は一体、、
世界各国のVIPから納められた仏像もあったりして、世界の仏教の総本山ってほんとなのかも⁉︎という気が真面目にしてきます。
こんな感じでとにかく終始お金の力をこれでもか!と感じますが、案内をされている間は仏教の教えなどを分かりやすく説明してくれ、仏教のことを薄〜くしか知らない私も理解しやすく勉強になりました。
ごくごく一般的な仏教の話のみで、新興宗教感は全くありません。

本堂を出てまた別の道をひたすら歩き、途中五重の塔の前で記念写真を撮り、最後にありがたい仏教のお話を聞いてツアーは終了。
帰る前にアンケートを書いて、解散です。
レストランやお土産屋もありました。


行ってみた感想



結局ここが新興宗教なのか何なのかは良く分かりませんでしたが、普通に訪れる分にはただの見学ツアーなので気軽に行けます。
とにかく巨大な施設で見学時間も長く掛かりますが、初見であれば絶対飽きないはず!
公式HPには観光寺院ではないとの但し書きがありますが、下手な観光より絶対に面白いです。
是非一度は訪れてみることをオススメします!※あくまでも敬虔な気持ちで訪問しましょう。


建築物 ★★★★★
規模  ★★★★★
教え  ★★★☆☆
独自性 ★★☆☆☆ 
勧誘  ☆☆☆☆ 
総合点 ★★★★★

それでは、よい宗教ライフを!