こんにちは。仕事が忙しくてなかなかブログを更新できていない武徳智天居士です。

少し愚痴をこぼすと、私の所属する部署は10人中3人が心療内科に通いながら働いているという奇跡のような職場で、組織内ではブラック労働で有名です。加えて使えない奴は片っ端から切られるため長時間労働な上に緊張感もあります。

私も例に漏れず、ブラック労働をさせていただいており、それが原因でここのところ慢性的な胃痛と軽度の睡眠障害に苦しんでいました。太田胃散、正露丸、スクラートなどの胃薬を一通り試しましたが全く効かず、、。

そんなこんなで、このままじゃ死んじゃう☆と思ったので無理矢理連休を取って栃木まで療養旅行に行って来ました。

栃木といえば、そう!幸福の科学!!


幸福の科学


前置きが長くなりましたが、まずは幸福の科学について基礎知識。

幸福の科学とは、大川隆法(別称:エル・カンターレ)によって1986年に設立された新興宗教です。信者数は公称約1,100万人(宗教年鑑2017年版)と新興宗教の中ではダントツの一位で創価学会より信者が多いことになります。また、幸福実現党という政党を擁していたり清水富美加が2017年に出家を発表したりしているためお茶の間での知名度も高いです。

基本理念はというと、彼ら曰く「仏法真理を追求」とのことですが、建築物(精舎)は基本的に洋風ですし、霊がどうとかの書籍が多数出版されているため仏教のイメージとは繋がりにくいのではないでしょうか。

一応、幸福の科学には人類は皆仏の子という考え方があり、このあたりは曹洞宗とかでよく言われる一切衆生悉有仏性という考え方と通ずるものがあります(ただし、ここでいう仏とはエル・カンターレのことです)。また、悟りを目指す姿勢や転生輪廻を唱えるあたりからも仏教らしさが感じとれます。

その一方で、大川隆法氏は降霊術なども得意としており、イエス・キリストや天照大神の魂を体に宿して喋ったり、木村拓哉やプーチン大統領など現在生きている人の守護霊を呼び出して対話したりしてます。

また、教団よると、イエス・キリストは大川隆法を崇めていたある種格下の存在ともされており、他宗教との関係もはっきりしていてナイスです。


いざ、総本山那須精舎へ


那須精舎には有名な大ストゥーパという金ピカの建物があり、茜光院釋尼優知がかねてより激推ししていたため今回栃木まで足を運んでみました。 この那須精舎は幸福の科学の中で4番目にできた総本山で、教団の奥の院として位置づけられています。
電話で問い合わせたところ、非信者でも予約なしである程度は参拝できるとの事でしたので遠慮なく突撃することに。

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まずこの建物で受付を済ませます。非信者ですけど来ちゃいましたと言うと、珍しがられながらも施設の説明を一通り聞かせていただけました。 元々、清水富美加氏ファンで書籍を読んで興味が出たので来ましたという設定です。嘘ではないですね。

話によると、那須精舎は前述の通り奥の院という位置付けとなっており、幸福の科学の中で最も神聖な精舎だそうです。 境内には涅槃堂、大ストゥーパや各種研修施設などがあり、徒歩で一周するのに約30分かかるとのことでした。 注意事項は2点、屋内では静かにすることと、撮影禁止エリアを守ること。特に屋内の写真撮影は基本的に禁止とのことです。 撮影禁止エリアの写真を撮ってブログに上げるとかは絶対にやめてくださいとのこと。エスパーかこいつ。 

ちなみにこの建物には拝殿とお祈りをする部屋、幸福の科学に関連する書籍販売所、カフェなどがあります。
カフェではエル・カンターレの肖像画の御前で、浄財と交換した飲み物や軽食をとる事ができます。ちなみに値段設定は普通。
ガラス張りの部屋の外に見える、紅葉と大ストゥーパが大変綺麗です。

また、願い事別のお布施用封筒(叶えたい願い事を選び、具体的な願いを封筒に記入してお布施を入れてお供えする)も何十種類と並べてありなかなか壮観。


受付でもらえる園内マップ。秋バージョンです。


受付の建物を出て早速歩いてみるとまず現れたのがこの涅槃堂。なかなかの洋風で違和感がスゴい。
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しかし、ここでよくよく考えてみると、涅槃とかいう概念はインドで釈迦が死んだ時にできたものなので、そもそも涅槃堂イコール和風という考え方がナンセンスだということに気づかされます。勝手に納得です。

全世界伝道記念堂とかいう建物もあります。白い。
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道中に絵馬がたくさんありました。見てみるとなにやら仰々しい。幸福になりたいのはわかるけど、本当にコイツら科学してんのか?と思うような内容が書いてあります。
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そして大ストゥーパ!!!神々しい、、。やはり宗教施設はこうでなくてはいけません。
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そして池に映る逆さストゥーパ!ワンダフル。
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中に入るとさらに豪華!神々しい金ピカのエル・カンターレ像とその左右には跪く天使と仏像!写真撮影禁止だったのが大変残念です。エル・カンターレ像の御顔は確かにネットでよく見かける大川隆法氏の顔です。当たり前ですけど。

これまで旅行中もずっと胃痛に悩まされ続けていた私ですが、この大ストゥーパに入ってからはそれが嘘のようにピタリと治ってしまいました。これこそエル・カンターレの御加護です。

隣にいた茜光院釋尼優知は「普通にそのへんに居るおじさんにしか見えない、、金ピカだけど、、」となんとも不敬な事を口にしていましたが、イエスも釈迦も空海も元々はオッサンです。死後だからオッサンというよりある種神格化された存在として扱われがちですが、やはり彼らの本質はというと生前オッサン時の活動にあります。そう考えると、本来第9次元最高位の存在であるエル・カンターレが21世紀において生ける伝説としてこの人間界に降臨なさっている今この時代に生を受けた我々は、なんと幸福なんだろうと感激しました。

人の病を超常的な力で治していたとされるイエス・キリストがエル・カンターレを崇めていたことにも納得がいきます。

早速入信するべきでしたが、前日の夜行バスであまり眠れなかったせいか、それともロキソニンが効いてきたのかなんだか眠気が襲って来たのでやっぱりやめて旅館に向かいました。梅川荘で飲んだ梅昆布茶が美味しかったです。

おわりに

いろんな新興宗教が日本にはありますが、これだけ勢いがある教団は幸福の科学だけでしょう。崇拝の対象がまだ御存命中というのはなんだか不思議な感じがしますが、それは当然良いことです。 教えは結局よくわかりませんでしたが、なんかすごいのでいいと思います。

建築物 ★★★★☆ 
規模   ★★★★★ 
教え   ☆☆☆☆ 
独自性  ★★★☆☆ 
勧誘   ☆☆☆☆ 
総合点  ★★★☆☆



それでは、良い宗教ライフを!!