宗教施設?MIHO MUSEUM
新興宗教の教祖は…というかお金持ちにはそういう人が多いのかもしれませんが、コレクション好きが高じて最終的に自分の美術館を作ってしまう事はよくあります。
今回は、そんな新興宗教教祖が自分のコレクションを集めて作った美術館「MIHO MUSEUM」に行ってきました。
MIHO MUSEUMとは
MIHO MUSEUMは、滋賀県信楽の山中にある本格的な美術館。
設計は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドなどを手掛けた世界的に有名な建築家、I.M.Pei氏によるもの。『桃源郷』をイメージして作られたそうです。
古代エジプトやインダス・メソポタミア・中国などの優れた美術品が揃い、そのコレクションは日本の私立美術館ではトップクラスです。
そして、ガイドブックなどにはあまり記載されていませんが、 この美術館は宗教法人神慈秀明会の開祖・小山美秀子のコレクションを展示するために建てられました。
神慈秀明会は世界救世教から分派した団体で、公称信者数は35万人。数ある分派の中でも最大の規模となっています。
世界救世教・岡田茂吉についてはコチラの記事で少し紹介しています。
行ってみた
まずはレセプション棟でチケットを購入します。
大人一枚1,100円。
レセプション棟からは電気自動車で美術館棟に行けますが、天気が良ければ歩きをお勧めします!
ゆっくり歩いても10分〜15分くらい。
美術館へのアプローチには綺麗な草花がたくさん咲いていて、私たちが訪れた新緑の季節もとても綺麗でしたが、春には見事な枝垂れ桜の並木道に。
途中の長いトンネルは金属で出来ていて、朝の光を通すよう計算して作られています。
桜の時期には内部が桜を映しピンク色に染まるそうです。インスタ映え間違いなし!
トンネルを抜けたつり橋の向こうに、美術館が見えます。
確かにどことなくルーブル美術館のガラスのピラミッドを連想するようなデザインですね
こじんまりして見えるのは、自然との調和を考え美術館の大半が地中に埋まっているため。
中に入ると意外に広くてびっくりします。
中もルーブル美術館のアレっぽい
正面のガラス窓から、神慈秀明会の建物が見えます。山の中でかなり目立つ存在。
美術館のお姉さんに「あの建物って何ですかぁ〜??」と聞くと、宗教団体の本部です。とのこと。「見学とかって出来ますかぁ〜??」と聞くと、信者の方しか入れません。とばっさり断られてしまいました。ざんねん!
右に見える台形の建物が教祖殿。四辺の壁は全てガラス張り。
左の塔は上部にたくさんの鐘がつけられたもので、信者はこの前で祈りを捧げているそうです。
写真が載せられないので下手な絵ですみません、、
公式HPでも写真が見られますし、ミュージアムショップには神慈秀明会の建築物などについて纏めたおしゃれな本が売っているので、興味ある方は是非探して見て下さい。
美術館内はシンプルで洗練された雰囲気で、常設展と特別展に分かれています。
美術品のことはよく分かりませんが、価値の高い品が多数収蔵されているというだけあり、教科書で見たことあるような凄そうなものがたくさんありました。
特別展は『和ガラスの美を求めて』。
とても綺麗で、私はこちらの方が断然楽しめました。
コットウヒンヨクワカラナイ…
ちなみにMIHO MUSEUMの中で教団との繋がりが感じられたのは、前述の本と、映像コーナーの中の教祖・小山美秀子と美について解説したビデオのみ。
全く勧誘しようという気持ちは感じられませんでした。そもそも本部の方は部外者禁止の時点でかなり閉鎖的な部類なのかもしれません。
また歩いてレセプション棟まで戻り、お腹も空いたので中のレストランへ。
常に混雑していますが、思ったより早く席につくことができました。
私たちは天ぷらそばをオーダー。
これがとっても美味しかった。
神慈秀明会は秀明自然農法というオーガニック農業を行なっていて、このレストランでは美術館の近くにある畑で採れた作物を使った料理が提供されているのですが、一つ一つの野菜が甘くてとっても美味しいのです。お蕎麦も香りが良く絶品!
一緒に出されたお水まで美味しい。
また、レストランにはベーカリーショップもあるのですが、そこのパンも絶品でした。
MIHO MUSEUMに行ったら是非レストランでごはんを食べて帰りましょう。
ちなみに神慈秀明会はMIHO美学院という全寮制の中高一貫校も開設しています。岡田茂吉思想を元に、精神性や自然農法、芸術と美について学ぶそうです。写真は載せられないので是非公式HPを見て欲しいのですが、これまたとってもオシャレなキャンパスで、通いたくなるレベル。やはり大規模な宗教団体は学校も作りたくなるものなんですね。
感想
宗教施設感は全く無いのでそれを期待して行くと多分ガッカリしてしまいます。でも美術館としてはとっても良い!食べものも美味しい!自然が綺麗!!デートで女の子を連れて行っても絶対に喜ばれると思うので、新興宗教好きで普通のスポットには全然興味がない…とお悩みの彼氏さんにもお勧めです!次は桜の時期に行ってみたいと思います。
建築物 ★★★★☆
それでは、良い宗教ライフを!!規模 ★★★☆☆
教え ★★★☆☆
独自性 ★★★★☆
勧誘 ☆☆☆☆☆
総合点 ★★★★☆
コメント
コメント一覧 (5)
調べてみると、教団の施設は、構造が坪井善勝氏、音響が永田穂氏、照明が石井幹子氏、建築写真は二川幸夫氏だそうです...とんでもない顔ぶれですね。超一流主義の建築群、私も見に行きたいものです。
興味を持って頂き嬉しいです
私はその辺り疎いのですが、国内でも指折りのメンバーが集められたようですね!
実物を見られないのが残念すぎて…
もし見学ツアーなどがあれば、仕事休んででも行くんですが(笑
自然と 一体してます
産後の肥立ちが長く悪くて辛かったとき、
お勧めされて信者になっていたので
何度も連れて行って貰い、
美味しい和食に舌鼓を打っていた
時のことを思い出しました✨
今はなかなか行けなくなってしまったけど
ボーナス出たらまた行きたいな。
入館料・レストラン・喫茶の
フル利用だと予算は一人4,000円ほどに
なるので、家族5人でとなると、
+交通費で、ちょっとお高いので。
上のコメントに
献金がーとか書いてましたが、
確かに神慈秀明会の信徒のなかには
子供の使いのように、上から
言われたことをそのまま以上に
不快な言い方をしたり、時には
恐怖心を煽るような物言いされる
種類の方々が居て困ります。
見ていてとても下品だと
個人的にも思うときがある。
(まぁ宗教に関わらず
どこにも居ますよね、変な人は)
ですが、開祖の岡田茂吉氏や
秀明会会主の小山美秀子氏は
決してそのような事を推奨していません。
それに、岡田フィロソフィーには
『常識的に』ともあります。
いくら相手が非常識であっても
そこで怒ってしまえば同種です。
あくまでこちらは常識的に
和を以て、かつ毅然とお断りし、
粛々と学びを進めていくとき、
だんだん変な人には巻き込まれないように
なるものです。
宗教に入ったとて、
信仰心や信条は自分で培うものです。
わたしも自分が癒されるまで
人の目口に何度憤り悲しんだか
分からないけれど、だんだん
雲が晴れるように面倒に
巻き込まれなくなれたのは、
怒らないという修養が出来たからです。
そういうのに巻き込まれるということは、
どこに行っても形を変えた、不快な
気持ちで暮らされているのかなぁ。。
あんまり自分の至らなさを
悪口に置き換えて言いふらすとか
まずは、やめた方がいいと思います。