日本の宗教、とりわけ葬式しかやってない団体なんかは釈迦が見たら絶望するような金儲け寺を運営しています。
羅漢が一生懸命まとめた教えを極限まで希釈・拡大解釈し、江戸時代に発明したよく分からん文化をいかにも有り難い儀式だと称して死者の出た家から金をむしり取っています。

しかし、彼らも法外な金額を請求するのは葬式の時か寺を建てる時くらいだし、あまり露骨にやり過ぎないようにしている人が多いです。

そんな中、見つけました!!超絶露骨に金儲けをしている高効率の宗教ビジネス!しかも、一応大乗仏教系なので新興宗教ではない!!これ程までに完璧で美しさすら覚える宗教ビジネスモデルはなかなかお目にかかれません。というわけで東京にある成田山東京別院深川不動堂(以下、深川不動堂)のレポをご覧下さい!

そもそも成田山って何だ?


かくいう私も少し前まで成田山は神社だと思ってました。それもそのはず、幼少期は嫌々両親に連れられ片道1.5時間掛けて成田山まで初詣に行っていたのです。(しかし私、実は天才でして子供の頃から寺・神社に御利益が無いことと家にサンタさんが来ないことは知っていたのです。)
しかし、よくよく調べてみると成田山は不動明王を本尊とする密教(仏教の一種)だそうです。
密教なので護摩木という薪に火を付けてお祈りをする集団なのです。

公式サイトには次のようにあります。
護摩は古代インドの儀礼「ホーマ」を起源とする真言密教の秘法です。ご本尊不動明王のご宝前に設けられた護摩壇にさまざまな供物と、私たちの煩悩を象徴する護摩木をくべて、ご本尊に捧げます。燃えさかる火炎は不動明王の智慧そのものであり、煩悩を清らかな願いへと高めて成就させる力を持つといわれています。 
ご祈祷をお申し込みの方には、護摩札をお授けします。護摩札は、護摩の火(不動明王の智慧の炎)にかざして力が込められた、不動明王のご分身ご分霊です。お受けになりましたら、神棚や仏壇、目線より高い清らかな場所にお祀りし、毎日不動明王ご真言をお唱えして、諸願成就をご祈念ください。 

出典:成田山東京別院深川不動堂 


煩悩と清らかな願いの違いが分かりませんが、なんかダメそうです。諸願成就をご祈念ってそれがまず煩悩でしょ。

話が逸れましたが、深川不動堂の説明に戻ります。
成田山の本山は千葉県成田市にあり、東京別院深川不動堂というのは、そのサブ的な施設なのです。

ご利益通り


さて、前置きが長くなりましたが、ここからレポです。

まず、深川不動尊は、都営地下鉄大江戸線門前仲町駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
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まず駅からの道中に趣があって楽しいです。ご利益通りといういかにも御利益の無さそうな路です。
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あげまん屋さんがあったり。
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大福やきんつばが食べられたり。
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このなんというか下町感!好きな人にはたまりません。
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深川不動堂へ


深川不動堂に到着すると、まず奉納チャンスがあります。
奉納チャンス


そして旧本堂前でも奉納チャンス。
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左の方に行くと願い事を書いた御札を水瓶に浮かべるコーナーがあり、初穂料チャンス。
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他にも小さな社殿などがあり、あちらこちらで浄財チャンス!
お金があって仕方ない私には良い機会です。


本殿へ


そして本殿に入ります。
まず現れるのが激カッコイイ自動ドア。
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そこを通ると回転輪寶という回すだけで御利益があるという有難い回転機構が。
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更に奥に進むとなんと、、、



無数のクリスタルが壁一面に敷き詰められています!六本木のクリスマスイルミネーションより100倍キレイでした!
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よく見るとクリスタルの中に仏像があり、その下には個人の名前が書いてあります。
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どうやら10万円以上寄付した人の名前がこのクリスタルの下に掲げられるそうです。
名前の入っているクリスタルはまだほんの一部でしたが、これが全部埋まるといったいいくらの寄付額になるのだろうと想像してしまいます。
続くクリスタル路。
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そして浄財チャンス。
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クリスタル回廊を抜けると10人ほどのお坊さんがお経を唱えたり太鼓をリズミックに打ち鳴らしたりヘンな楽器をならしたりしています。こんな激しい読経は見たことがなかったのでその迫力に圧倒されました。
(ここからは撮影禁止エリア)

そして奥に進むと階段があるので2階に上がります。
2階には様々な仏像があり、必ずその前に賽銭箱が設置されていました。
そしてその中の一角には、お遍路88箇所に祀られている仏が並んでいるスペースがあり、もちろん88個の賽銭箱がありました。
流石に大富豪の私もここまでくると所持金が底をつきそうなので浄財チャンスは見送りました。
また、天井から吊り下げてあるランプにもひとつひとつ多額寄付者の名前が書いてあり、財力を見せつけてきます。

そしてエレベーターに乗ると3階に行けます。3階の奥には広い部屋がひとつあるだけなのですが、この部屋の壁一面には金の短冊が200枚以上き詰められており、20万円以上寄付した人の名前が刻印してあります。そして部屋の中央にはこれまた30体程の仏像が大小あり、50万円、100万円以上寄付した人の名前が書かれています。

このどこまでも自己顕示欲をくすぐり、どこまでも寄附させる集金モデルには感服します。
もう、参拝に来た小市民どもの願い事などとは全く比較にならないほどの業の深い煩悩を感じます。釈迦の教えはどこに行ったのでしょうか。ここまでくると美しさすら覚えます。

終わりに

またもやふざけた記事を書いてしまいましたが少し正気に戻って考えると、このような極端な例は宗教ビジネスの本質を理解する良いきっかけになるはずなので、より多くの日本人に訪れていただき宗教弱者を脱してもらえれば良いなあなんて思っています。


建築物 ★★★☆☆ 
規模  ★☆☆☆☆ 
教え  ☆☆☆☆☆ 
独自性 ★☆☆☆☆ 
勧誘  ★★☆☆☆